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----- それは私わからないわ。たけのこもそうですよね。

徳岡 たけのこをお客さんに生で差し上げたことあります。たけのこさしいうて今でもやらんことないです。それより掘りたてを湯がいて、それを加工したものが旨いですけどね。

----- それこそ甘いですよね。

徳岡 ほんまにね。あれは十分かな。十五分たったらちょっとエグ味でてきますな。たけのこの方が怖いです。

----- たけのこはもうそこへ行かなあきませんね。

徳岡 一番贅沢な食べ方は根に生えたままのとこで、藁もってって焼いて食べるんが旨い言いますけど。

----- あれやると根絶やしになるんですよ。

徳岡 そう、もう当分でませんもん。

----- やっぱり素材の良さですね。

徳岡 なんでも、素材がええと旨い食べ方いろいろあるんですよ。炊いたものも旨いし、焼いたのも旨いし、蒸したのも旨いし。それでたけのこやったらたけのこでやっぱりいろいろありますわ。シーズンのまだちょっと小さいのをお造りにしたり。きゅうりでも畑行ってちぎりますよね。瓜で。うてな、言うんですけど、うてなのとこからちぎった時に水が飛び出しますや。そのままかじっても美味しいんです。それから十五分程かかって持って帰りますと、それにちょっと塩つけると美味しいんです。それを夕方まで置いときますとね、うてなのとこひと皮むかんと苦い。

----- そんなに変わりますかねえ。

徳岡 変わります。

----- 最初から苦いわけじゃない。

徳岡 甘いです。ちぎった時はね。それからきゅうり、なす、たけのこでも然り。

----- なるほどねえ。

徳岡 まったけも小一時間やろね、旨いのは。まったけて、笠が、だいたいこれ位(握りこぶしぐらい)の大きさで取るんですけどね。

----- それ位が一番美味しいですね。

徳岡 最初ちょっと塩ふっといて、うつぶせにして焼くんです。ほんならじゅるじゅるいうて汁が出てきますねん。それをひっくり返して、そこに汁がたまってきます。その時分に裂いて、ほんで赤ワインで。

----- 赤ですか。

徳岡 赤です。東京の深川にワイン好きの方がいてはって。年間三千六百本位抜きはるいう。自分ひとりとちゃいまっせ。わあっとグループでね。その人が毎年ワイン会を京都でしてくれはるんです、その時に。ほんならね、だいたい一人一キロ食べはる。十一人で来てね。

----- すごい話ですねえ。

徳岡 嵯峨から十分かからん清滝に、トンネルあるんです。そのトンネルの上の山がうちの山なんですけど。

----- そうですってね。

徳岡 昔はよう取れたけどね。だんだんちょっと減ってます。それでもここのところ三年前より二年前の方がようけ取れたし、二年前より去年の方が倍程取れてますから、ちょっとは戻ってきてるんです。

----- 豊作だったんですね。

徳岡 うん、去年はね、今まで出んかったとこにも出たし。ほんならよその山でもやっぱり出んかったとこに出たそうです。

----- ほお。

聞き手・今西令子
 ・アナウンサー
・フードジャーナリスト
・日本旅のペンクラブ所属

撮影・溝口照正

徳岡 ちょっと地質が変わってきたんかな。ほんでまったけ狩りのお客さんおいでになったりね。親父が生きてた時に「松茸山のぼりましょ」いう会があって。父もまだ九十になる前やったけど、もうひとりご婦人で八十代の人がおって、山上がってもろてね。皆さん、結構取りはりましたよ。そこは園部の方でうちが専属で行ってる山ですけど。十人で六キロ取ってきてね。皆楽しみはったですよ。

----- そうですか湯木さんはその時どんな感じなんです。

徳岡 いやあ、にこにこ食べてはりました。

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