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 ブリ(鰤)
 アジ科
 旬の目安〈12月〜1月〉

成長に伴い呼び名が変わる代表的な出世魚。地方により名前も異なるが、代表的なものを上げると、15cm以下をモジャコ、ワカシ、フクラギ、40cm前後をイナダ、メジロ、60cm前後をワラサ、あるいは15〜50cmをハマチ、それ以上をブリなどとするものである。

体系はやや側偏した紡錘形で、背側は濃青緑色、腹側は銀白色となる。体側の中央部に吻端(ふんたん)から尾柄部にかけて幅広い1本の黄色い縦帯がある。典型的な回遊魚で、カムチャッカ半島沖から台湾近海にかけて回遊する。日本近海、朝鮮半島沿岸、沿海州南部沖が生息域である。全長約1.2m、体重約18kgに達する。巻網、曳(ひき)縄、釣り、刺網、定置網などで漁獲される。

厳寒期に最も脂肪がのる寒ブリが珍重される。刺身、すし種、塩焼き、照り焼きなどで賞味される。近年、市場で見られるものの80%以上が養殖物で占められるが、天然物に味で一歩譲ることは否めない。