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 マダイ(真鯛)
 タイ科
 旬の目安〈2月〜4月〉

タイ科魚類を代表する魚。典型的なタイ型で、あごはよく発達し、尾びれの後縁が黒ずむのが特徴。

北海道から朝鮮半島、台湾、中国に分布し、沖縄周辺には生息しない。 水深20〜200mの大陸棚にすみ、甲殻類、イカ類、貝類、ゴカイなどそまざまな底生動物を食べる。

産卵期は春から夏で南方ほど早く、外海の岩礁域で受精し、1cmほどに成長した稚魚は内湾の藻場などの小形甲殻類を食べる。 成長につれ生息場をしだいに深場に移し、2年で20cm、4年で30cm、6年で40cmほどになり、最大1mくらいまで成長する。

おもな魚場は東シナ海、西日本および本中部太平洋岸で、底曳[そこびき]網や釣りなどで漁獲され、遊魚(釣り)の対象魚でもある。 養殖も盛んで、飼育環境での成長は天然魚よりも早い。また、各地で稚魚(種苗という)を放流して沿岸域のタイ資源の増加をはかれている魚だったことがわかる。