もどる

リンゴ(林檎)
バラ科リンゴ属
旬の目安〈10月〜12月〉

紅玉〔こうぎょく〕

アメリカ、ニューョーク州ウルスターのフィリップ・リック園で発見されたエソパス・スピッツェンブルグの自然交雑実生[みしょう]品種とされており、1826年の記録が残る古い品種。日本へは1871年(明治4)に導入された。明治時代から1968年ころまで国光とどもに二大品種として産業を支えたが、以後その土也位をスターキング・デリシャスに譲った。果実は中形で250g前後。果形は円形、果皮は鮮紅色で外観は美麗である。果肉は黄白色、緻密[ちみつ]で果汁が多い。酸みはやや強いがさわやがな口あたりで食味はきわめて優れている。生食のほか加工用、料理用として最高の品種である。

【成分の特徴】水分が約85%と多い。炭水化物では糖質、繊維が比較的多く、無機質成分はカリウムが多い。消化・吸収しにくい繊維・ペクチンの整腸作用による便秘解消、血糖値の正常化、動脈硬化の抑止、カリウムによる血圧降下、リンゴ酸の消炎効果などがあるとされる。