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メロン
ウリ科キュウリ属
旬の目安〈4月〜7月〉

温室メロン

温室メロンは日本ではメロンの王様である。現在の品種は大正時代末期に導入されたアールス・フェポリットからの分系、またはこれとの交雑品種の後代から分系されたもので、アールスと総称されるグループである。果形は豊円、果皮は灰緑色でネットは盛り上がり、むらなく出る。果肉は緑色でメルティング質、甘みに富んでいるがやや香気に乏しい。晶質を保持するため、揚げ床で、床土は1作ことに更新され、入念な水管理が行なわれ、1株からは1果のみを収穫する。単価が高く、おもに贈答用、業務用に利用される。ハネデューは小アジア型で果実は楕円[だえん]形、アールスより大きく、熟果の果皮は乳白色になり、ネットは出ない。果肉は緑色で多汁、甘みはあるが香気に乏しい。日もちは群を抜いており、アメリカでは露地栽耕音もするが、湿気の高い日本では温室専用である。なお、マスクメロンという呼ぴ名は、品種名ではなく、麝香[じやこう]を意味する musk からきており、日本ではこの香りをもつといわれるアールス、ハネデューなどをよぶ名である。