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もも(桃) 果実は球形で、表面に柔毛が密生する。果皮の地色は白色と黄色があり、その上に紅色が着色する。果肉色は白色と黄色があり、前者を白(肉)桃、後者を黄(肉)桃とよび、缶詰に用いる。果肉はやわらかで果汁が多く、その内側に核とよばれる硬い殻がある。核の離れやすいものを離核性、離れにくいものを粘核性とよぶ。白肉桃には白鳳、大久保、あかつきなどがあり、黄肉桃にはレッドヘブンやエルバータなどの品種があるが、日本での栽培は少ない。古くはモモは毛桃[けもも]とよばれていた。3月下旬から4月初め、美しいピンク色の花を咲かせる。果実は6月上・中句から9月にかけて熟す。観賞用品種も多い。ネクタリンも含めた年間総生産量は約18万tで、山梨、福島、長野、岡山、和歌山の各県が主産地である。 【成分の特徴】主成分はしょ糖を主とする果糖で、黄肉桃はカロチンの含有量が高く、カリウムを比較的多く含む。しかし、そのほかのビタミン、ミネラル類の含有量は少ない。葉は古くから汗疹[あせも]や湿疹[しっしん]の民間療法に用いられてきた。
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