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ぎんなん(銀杏)
イチョウ科イチョウ属
旬の目安〈10月〜11月〉

中国原産で日本には古くに渡来。各地に巨木や老樹があり、街路樹や公園樹で親しまれる雌雄異株の種子植物。雌花は胚珠[はいしゅ]が裸出する。風媒花で春に開花し、受粉したのち、9月ごろに受精して10月下旬に成熟する。1896年(明治29)に平瀬作五郎により、種子植物で初めて精子が発見された。種子は熟すと自然落下する。外種皮は多汁質でビルボール、イチョウ酸を含み悪臭があり、かぶれやすいので皮膚に触れないようにする。食用部分は外種皮を除いた殻の中の黄緑色をした胚乳組織で、でん粉、カロチン、ビタミンCなどを含む。炒[い]ったり、茶碗蒸しなどに用い風味を楽しむ。