琳派とはリアルなもの。それは単に鑑賞目的の美術品にとどまらず、人々の身のまわりにあってその生活を飾り、実用に供されてきたスタイルだ。京都は琳派の生まれ故郷にして、その意識が今も継承される街。古寺や美術館で本物に触れるもよし、工芸や菓子にアレンジされた意匠を見るもよし。琳派を切り口に、京都を歩くガイドです。
BRUTUS 光琳を巡る京都。 2008年10月15日号