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知っておきたい食事の心得
第九回 「ご飯」
一汁二菜、あるいは三菜といわれる本来の茶懐石にとって、ご飯は、お茶をいただくための腹ごしらえの大切な一品。
「嵐山吉兆」でも、食事の進み具合を見計らい、ちょうど炊き立てのご飯をお出しするように心配りがなされています。このもてなしの心に応えるために、満腹であっても、一口だけでもいただきたいもの。
ともあれ、最初にご飯をいただき、炊き立ての味を賞味します。その後は肴や赤出し、香の物と一緒に随意にいただいてもかまいません。
一膳が多いときには、ご飯をよそう前に、料の加減を伝えましょう。
●まず最初にご飯を一口いただきます。そして赤出しや香の物を。ぐじの塩焼きにすだちをかけるときは、果汁が飛び散らないように、すだちを包むように左手を添えます。
●すべて食べ終わったら、箸先の汚れを懐紙などでぬぐってから箸を置きます。