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知っておきたい食事の心得
第一回 「先付」
京都で夏越しの厄除けに神社などで茅の輪をくぐる習慣があります。 「嵐山吉兆」では、嵯峨野の野宮神社でご祈祷を受けたお札つきの茅の輪に盛りつけました。
料亭ではこのように季節に因んだ趣向を先付に盛り込むことが多いので、料理の趣向を、仲居さんに遠慮なく聞くことが大切です。 その趣向を理解しながら器や盛りつけを楽しむのが一興というもの。
先付は本来酒の肴の役割なので、酒を一口飲んでから手前の器から箸をつけます。
それぞれが味つけしてありますし、器を手に持って、口に近づけてからいただきます。
懐紙の用意があれば添えるのもよいでしょう。
茅の輪は厄除けの意味があり、箸が輪をくぐることで厄が払えるといわれています。この場合は、まず、最初の箸は輪をくぐらせるのが決まりごと。
一度輪をくぐらせた茅の輪を右向うに置いて、あとは随意に。