2月のお料理
2013年02月01日
情緒を豊かに感じていただけるよう、そしてそれが皆様の明日への活力になります様 精進しております。
少しでも伝われば本望です。
昼食36,750円コースの一例を紹介させて頂きます。
※献立内容は当日の仕入れ状況等により変更することがございますが、
ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
八寸
はじめに、南天や梅、節分を連想さす柊、升、豆等季節の物をあしらい如月の情緒を感じて頂く八寸が 銘々に出ます。
肴の内容は、日によって変わりますが、名残松葉蟹の酢の物、紀州産の唐墨、あん肝、白子等7〜8種類のプチ・キュージーヌ を一つ一つ 工夫して彩りよくデコレートしております。
煮物椀
若狭のぐじを台に泡雪、焼き唐墨、蕗の薹を椀に盛り、 挽きたての鰹出汁に塩、醤油で整え椀に注ぎ込みます。
柚子の薫りと食感をアクセントに!!
出汁の原料は、美味しい水、私どもの為に選ばれた昆布&塩、私どもの為に作られている鰹節&醤油 です。
出汁は、それぞれのその時々の素材を把握しそれにあったタイミング、火加減が重要です
集中を要する仕事です。
日によっては、牡蠣しんじょうのみぞれ仕立等に変わります。
お造り
瀬戸内の河豚の薄作り。
二皿目は北海道で水揚げされたトロを辛味大根などと合わせタタキにした物です。さっぱり召し上がって頂いております。
時には、河豚の代わりに鯛も美味しくなってきていますので鹿子造りにしてコノワタ醤油に山葵を止めて召し上がって頂いております。
「吉兆貞翁」と言うオリジナル日本酒と合わせて飲んで頂くと一段と美味しくなりますよ!!
日向蛤の茶碗蒸しには揚げたての長芋をアクセントに生姜あんにてあつあつを召し上がっていただけます。
焼き物
節分月と言うことで壬生狂言にならいホウラク割りにて厄よけをして頂いております。
熱したホウラクを2枚合わせ円盤状の中にお料理を仕込んでおります。
木槌で上になっているホウラクを割ると…。
後は割ってからのお楽しみです。
炊合わせ
焼き京芋(海老芋)、菊菜、焼き蕪、揚げ金時人参、焼き椎茸、焼き白ネギ等を それぞれ塩焼きにしあつあつで召し上がって頂くようタイミングを合わせ仕上げます。
醤油ベースのタレと鰹節をかけて食べて頂きます。
すごくピュアーな味と香りが口中に広がり、胸がいっぱいになることでしょう!
御飯
焼き白子、揚げ河豚を盛り付けた河豚御飯を土鍋でたいたり牡蠣御飯、蟹雑炊、鯛茶漬、等 その日のお楽しみです。
ご希望がない限り3年間 位は同じ献立に成らぬよう工夫させて頂いております。
御飯は、アルデンテに仕上げ蒸らしません。
お米の芯の旨味は溶け出さず表面は水分を吸いピカピカの状態のお米です。
そのように仕上げると大変美味しく感じるのですがその美味しいタイミングが大変短くお客さまが召し上がるスピードに合わせる事は大変微妙で集中力、コミュニケイション能力が必要とされます。
お客さまも協力して頂き一度味わってみてください。
おつけ物も当然私どもで吟味し漬けた物をお出ししています。
果物&デザート
お菓子は、時間を合わせ暖かい善哉や白玉椿をモチーフにして作ったキントンをお出ししております。