4月のお料理
2013年04月01日
情緒を豊かに感じていただけるよう、
そしてそれが皆様の明日への活力になります様 精進しております。
少しでも伝われば本望です。
昼食36,750円コースの一例を紹介させて頂きます。
※献立内容は当日の仕入れ状況等により変更することがございますが、
ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
八寸
はじめに、オードブル的な物、
春の情緒を感じて頂く八寸を 銘々にお出しします。
都鳥とぼんぼりを モチーフにした白井半七作の器を使い「名にし負はば いざ言問わむ都鳥 我が思ふ人は ありやなしやと」(都鳥というならば、さあ尋ねてみよう、都鳥よ。私が思うあの方はどうしているのかと…) 在原業平が旅の途中に岸辺で詠んだ歌を思い起こすような叙情的な八寸をお出しします。
内容は、日によって変わりますが今頃ですと、春菜と焼しも帆立の梅肉風味、この子と焼椎茸の和え物、車海老を昆布出汁にて皮霜(部分的に食感や味を変える為に表面だけ 、蛋白質を分解させて甲殻類独特の旨みのあるアミノ酸に変える作業)その上に発酵品であるモロミを乗せバランスを取った物など7〜8種類のプチ・キュージーヌ を一つ一つ 工夫して彩りよくデコレートして おります。
煮物椀
今でしたら脂ののった瀬戸内の油目を挽きたての鰹出汁とご一緒に!!
出汁の原料は、美味しい水、私どもの為に選ばれた昆布&塩、私どもの為に作られている鰹節&醤油 です。
出汁は、それぞれのその時々の素材を把握しそれにあったタイミング、
火加減が重要です。
集中を要する仕事です。
他には、薄塩した甘鯛を塩焼きにし胡麻豆腐と
十六島(ウップルイ)岩海苔の薫りと共に御出しする事もあります 。
お造り
瀬戸内にて上がった脂がのった鯛を蕗の薹醤油と共にお出ししたり、
勝浦で水揚げされたトロ、文甲烏賊の焼霜造りなどをサービスしております。
時には、甘手鰈の薄作りの時も御座います。
西京、大原野の朝堀の筍を昆布出汁とお酒だけで炊き上げ
板若芽と削り立ての鰹節をまぶしあつあつをそのまま食べて頂けます。
すごくピュアーな味がします。
こういう事が出来るのも生産者、調理人の心意気です。
焼き物
脂が最高にのっている氷見港の鱒を皮の部分は
パリパリに仕上げ身の部分はお客さまの前に来て一息ついたくらいに
ジャスト仕上がるタイミングにて焼き上げております。
器として、ほうらくに炭を仕込んだ物をご用意することによって、
はじめから食べ終わるまであつあつで召し上がっていただけるよう心がけています。
炊合わせ
炊合わせ代わりに、千葉の蛤を食べよいようにカットし蛤だけの茶碗蒸しにしてみました。
最高の出汁が出て最高に美味しいです。
御飯
白魚御飯、筍御飯、鯛御飯、ワラビと地鶏のすき焼き、等その日のお楽しみです。
ご希望がない限り3年間位は旬のメインの物を除いて
同じ献立に成らぬよう工夫させて頂いております。
御飯は、アルデンテに仕上げ蒸らしません。
その代わり水の割合は多めに成ります。
そのように仕上げると大変美味しく感じるのですが
その美味しいタイミングが大変短くお客さまが召し上がるスピードに
合わせる事は大変微妙で集中力、コミュニケイション能力が必要とされます。
一度味わってみてください。
おつけ物も当然私どもで吟味し漬けた物をお出ししています。
果物&デザート
お菓子は、自家製の桜餅をお出ししています。