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文化から生まれた自然の美味しさ。

部屋の前にはきれいに並ぶしだれ桜、古い松、巨石、紫色の藤などが見える。この庭は深くて、美しくて、覗き見たくなる。運良く今回はお庭のあるお部屋で食事することができた。ガラス窓を開くと、山と水を象徴した庭が目に入って、嵐山の夕焼けは歴史ある吉兆の美しさをさらに引き立てた。
京都を代表する和式の庭以外に、生活での文化もとても大切にされているようだ。たとえば、京都 嵐山吉兆の器は、北大路魯山人、伊賀向、染付汐吹皿、雲華宝楽などを使っている。磁器や陶器は約950点もあり、その中にはリチャードジノリやマイセンも含まれる。それらは文化を物語っている。

向付-ぐじ昆布〆、春菜胡麻クリ-ム
昆布とぐじを一日熟成させたもので、魚の食感は最高であった。京料理では最も大切なものは春の野菜で、ゴマクリームがかけられていた。

椀-油目、うど、干子、木の芽
油目は正式には鮎魚女(アイナメ)と言い、カサゴの仲間です。淡路等が名産地ですが、京都でも獲ることができ、京都では「油目」と呼ばれている。このような濃い食感は台湾ではなかなか見られない。そして、京都の名産――独特な香りの木の芽も加えられた。うどを千切りし、その食感は生姜に似ているが、少し竹の子のような味もしている。ある人はうどを食べることができたら、この世に一人されてもかまわない!と言っていた。

造里-鯛鹿の子造里、烏賊、とろ
鯛の皮は硬めなので、鹿の背中の柄を描くように、表の皮を軽く切り、お湯をかける。すると鯛の皮は鹿の背中の柄に見えるため、鯛鹿の子作りと命名された。烏賊とトロにはそれぞれ違ったソースがあって、生姜、こま、紫蘇、茗荷、ニンニクなどの香料も入っている。

嵐山吉兆のトロを食べてみると、すごく特別な味だなぁと感じたので、主人に尋ねてみた。トロの上に薄くオリーブオイルをかけたため、植物性の油がトロの味をさらにサッパリとさせ、さらに他の香料を加えると、普通のトロとはまったく違った味がする。その中で最も驚かされたのはニンニクとの相性だった。京懐石だけに拘らない結果、何とトロには最高級の和牛と同じような食感と香りを持っていることが初めて分かった。

雑誌名:La Vie 4月号/2010 第72期 / 刊行元:麥浩斯 / 語文:繁體中文

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