2024.02.28 ご案内
現在、湯木美術館では、「春の茶道具取合わせ」展が開催されており、昭和59年(1984年)1月15日、湯木吉兆庵(貞一。1901~97)が行った茶会の再現展示が行われています。
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令和6年早春展
「春の茶道具取合せ」
※ 画像の著作権は、公益財団法人湯木美術館にあり、無断転用を禁じます。
会 期 … 2024年1月7日(日) ~ 3月24日(日) ※ 毎週月曜日休館
【前期展示】 1月 7日(日) ~ 2月18日(日)
【後期展示】 2月21日(水) ~ 3月24日(日)
開 館 … 10:00 ~ 16:30 [入館 16:00まで]
入館料 … 一般 700円 / 大学生 400円 / 高校生 300円
アクセス… 公益財団法人 湯木美術館
電 話 … 06-6203-0188
湯木美術館HP 早春展についてはこちら
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主茶碗は、樂家4代一入の「黒茶碗 銘 曙」。丸みを帯びて張り出した腰の一部に大胆な縦のヘラ目が加えられ、黒色の中に朱色が混じり合う、朱釉がほどこされた茶碗です。この茶碗には、正月飾りにも使われる縁起物の植物と同じ名を銘に持つ「竹茶杓 銘 ゆづり葉 千宗旦作」(後期展示)が取合わせられています。
茶会の亭主、貞一翁の想いを伺う事の出来る展示会です。
その他に、戦国時代の堺の豪商で茶人でもあった武野紹鷗が所持した重要文化財「唐物茶入 銘紹鷗(みほつくし)茄子」を展示。底に紹鴎の花押と「見本徒久志」の文字が記されていることから“みほつくし茄子”とも呼ばれ、数々の所蔵者の手を渡るごとに箱が仕立てられ、その変遷も見る事が出来ます。
また、辰年にちなみ草花文に龍が描かれた「五彩龍文鉢」や、梅花をかたどった「梅蓋物 長入作」、満開の桜があらわされた「色絵桜透かし鉢 仁阿弥道八作」(後期展示)などの懐石道具を含め、前後期合わせ約50点が展示されています。
茶会では、亭主が四季折々の風情に合わせ、道具の取合せを思案するものですが、春は正月から芽吹きの季節、そして梅、桜の花を愛でる頃と、さまざまな趣向が考えられる心躍る時季です。
湯木美術館で、春の茶会気分を味わってみて下さい。
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― 湯木美術館について ―
初代館長であった湯木貞一は日本料理店「吉兆」の創業者でもありました。
湯木は料理と茶の湯を人生の両輪とし、料理と共に茶の湯の研鑚も重ねて、茶事・茶会を催すかたわらで
茶の湯の道具の収集にも心を傾けました。
湯木美術館はその湯木の茶の湯のコレクションを収蔵し、展示しています。
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京都吉兆 文化広報課