2024.04.23 ご案内
現在、湯木美術館では、「幕末の茶の湯-箱書から見る伝統への眼差し-」展が開催されており、表千家、裏千家など、古の宗匠たちに認められた名品が公開されています。
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令和6年春季展
「幕末の茶の湯」
※ 画像の著作権は、公益財団法人湯木美術館にあり、無断転用を禁じます。
会 期 … 2024年4月2日(日) ~ 6月23日(日) ※ 毎週月曜日休館
【前期展示】 4月 2日(火) ~ 5月12日(日)
【後期展示】 5月15日(水) ~ 6月23日(日)
開 館 … 10:00 ~ 16:30 [入館 16:00まで]
入館料 … 一般 700円 / 大学生 400円 / 高校生 300円
アクセス… 公益財団法人 湯木美術館
電 話 … 06-6203-0188
湯木美術館HP 春季展についてはこちら
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茶道具を収納する箱には、作者名や制作年、作品名などが主に蓋裏に書かれています。この「箱書」は、本人が書くことが一般的ですが、宗匠や高僧、茶人といった権威のある人が、「これは良い品である」と認めた品に「銘」をつけることがあり、それを箱に書きつけることで、さらに高い価値がつきます。
茶の湯は、江戸時代半ばに形式が整えられ、その後幕末にかけて大名家から町人まで大きく広がります。この頃、数寄雑談を収集した出版物が作られ、武野紹鷗や千利休など、茶の湯創成期の茶人たちへの関心がますます高まりました。やがて、古い時代の茶道具を再評価する動きが起こり、当時の宗匠らによって多くの「箱書」が書かれたようです。
本展では、この「箱書」を切り口に、約40点の所蔵品を陳列。利休好みの樂焼茶碗を制作したことで知られる長次郎の黒茶碗 銘「キリギリス」、宗旦や表千家6代覚々斎の「箱書」と武者小路千家7代直斎の添状があった「信楽鬼桶水指」など、歴史ある貴重な作品が公開されています。
他ではなかなか見られない名品ばかりです。お近くにお越しの際は、ぜひ足をお運びください。
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― 湯木美術館について ―
初代館長であった湯木貞一は日本料理店「吉兆」の創業者でもありました。
湯木は料理と茶の湯を人生の両輪とし、料理と共に茶の湯の研鑚も重ねて、茶事・茶会を催すかたわらで
茶の湯の道具の収集にも心を傾けました。
湯木美術館はその湯木の茶の湯のコレクションを収蔵し、展示しています。
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京都吉兆 文化広報課