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2023.08.21 イベント

HANA吉兆|祇園祭の前祭、HANA吉兆にて「祭釜」が開催されました。

今年の祇園祭の宵山、前祭の7月15日・16日、祇園のHANA吉兆では「祭釜」を実施しました。
立礼の茶席とお食事を楽しんでいただく祇園祭の時だけの特別な催しで、女将と店舗のスタッフがいろいろ話し合い、器や道具を選び、料理も京都の夏を涼しく感じて頂ける様に工夫いたしました。

祇園祭では、宵山の頃、山鉾町にある旧家や老舗がそれぞれ所蔵する美術品・調度品などを飾り、公開するので、別名「屏風祭」と呼ばれています。
その風習にも習い、HANA吉兆の祭釜では、京都吉兆が所有するお道具や屏風も公開しました。お茶とお食事だけでなく、特別な祇園祭体験となった、とお客様から好評をいただきました。

エントランスのエレベーター前には、祇園祭の山鉾巡行の先頭を行く、「長刀鉾」の、その上部に取り付けられている藁で出来た飾り物の“赤熊(しゃぐま)”を展示。
入手も困難で、厄除けの意味合いがあると言われているものです。

町人が祇園祭を楽しむ様子が描かれた屏風は、江戸時代のものです。

赤熊 屏風
*写真左/赤熊、右/屏風

主茶碗は、赤樂茶碗 銘泉声 直入作。
毎年、花見小路の有名なお茶屋「一力亭」さんにて、表千家さんが“祭釜”を開催する際に、毎年、主茶碗を樂さんが作られており、数年前にご縁があった茶碗です。

お菓子は、祇園祭のお守り”粽”の形を模した求肥で包んだ蓮餅を、団扇型のお皿で、夏らしく可愛らしく涼やかに。

主茶碗 お菓子
*写真左/茶道具、右/お菓子

HANA吉兆の祭釜を楽しみにしてくださっているお客様も多く、お道具、お料理、女将の着物までお褒めいただきました。
暑い、暑い今年の祇園祭ですが、「涼しげな空間で、素敵なひと時を過ごせました」とのお言葉も頂戴し、スタッフもとても良い経験をさせていただきました。
ご来店に感謝申し上げます。

料理 女将
*写真左/松花堂弁当、右/女将

祭釜は、今年の経験を踏まえ、来年も実施を予定しております。
詳細が決まりましたら、またご案内させていただきます。

……………………………

HANA吉兆
TEL:075-531-1500

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