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若女将
「海のもの、里のもので、一献どうぞ」

献立        料理・徳岡邦夫

     石州膳 黒四つ椀
向付  蟹吹寄せ 生麸揚げ煮
器 赤楽菊花形 了入造
飯
汁   合わせ味噌仕立 小芋 溶き辛子
煮物椀 焼目鱧 焼茄子 三度豆
器 菊蒔絵椀
焼物  ぐじ塩焼
器 備前鉢
強肴  飛龍頭・人参・万願寺唐辛子・
南京・菊菜炊合せ 著荷
器 赤絵鉢
強肴  車海老酒盗和え
器 黄瀬戸向 長入造
酒器  霰尻張燗鍋 古道弥造 替蓋古染付
朱盃
箸洗  菊花
器 秋草に虫蒔絵小吸物椀
八寸  八幡巻 銀杏
器 木地
湯斗  こがし
器 黒
香の物 大根浅漬 柴債
器 麦藁手鉢 魯山人造

 

橘    たくさん御酒をよばれましたけど、箸洗でさっぱりしました。八寸が出てきたから、また呑まんといかんのかな。
若女将  海のもの、里のもので、どうぞ。
橘    では、遠慮なく。
榊せ   お料理も、器も、盛り付けも、今日は楽しみながらお勉強させていただきました。


若女将  そろそろ月の出でございます。眺めのよろしいお部屋へ、ご動座を……。
橘    湯斗・香の物で本当にお腹が満ちました。ぼちぼちお月さんも満ちたのが上ってくるようですから、案内に従いまして、昔さん、動座することにいたしましょうか。
一同   和尚様、お相伴有難うございました。
橘    では、お先に。
鈴木   榊様、お先に。
榊美   せい子さん、お先に。
榊せ   徳岡様、有難うございました。お先に。
徳岡孝  楽しい会で嬉しゅうございました。

 

淡交 別冊 茶籠と茶箱 「月」に寄せて 亭主=徳岡邦夫 2003年 6月号

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