2025.11.07
紅葉した葉、赤や橙色の実を付けたツルウメモドキをあしらった、秋の八寸。

2005年、スペインで開催された、世界のシェフによる食学会「マドリッド・フュージョン」に参加してから20年。今ほどインバウンド効果もなく、和食といえば、未だ寿司や天ぷらくらいの頃に、本物の日本料理とその背景や文化としての食についてプレゼンしました。季節感を重視し、アンシンメトリーに盛り付けた八寸に、各国のシェフたちが興味津々だったのを覚えています。
このイベント以降、欧米のシェフたちの盛り付けが、バランスよく美しいシンメトリーな盛り付けから、左右片方に中心を持ってきたり、余白をあえて作ったりするコンテンポラリーアートのような表現になっていったように思います。
「八寸」について、吉兆の表現について語った記録もありましたので、日本料理が世界的に注目されている今、読み返してみたいと思います。
▼マドリッドで開かれた食の祭典で 日本人シェフに世界が注目!
https://kyoto-kitcho.com/media/2005/marieclaire.html
▼madrid fusiоn 05
https://kyoto-kitcho.com/event/madrid_fusion_05/mf_008_jp.html