2022.04.22 お知らせ
この度 文化庁の ‘日本が誇る多様な食文化を次の世代へ継承し、国内外へ広く発信していくこと’ を目的とした “100年フード” 事業において、全国各地の100年フードに、「松花堂弁当」が認定されました。
同事業は、地域や歴史に根ざした食文化であり、世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきた食を、地域の人々や自治体が100年続く食文化として宣言することを認める事業です。
「松花堂弁当」は、吉兆創業者・湯木貞一が昭和の初めに、京都府八幡市にある、江戸時代初期の文化人(僧侶)・松花堂昭乗氏がかつて住んでいた方丈「松花堂」を訪れた際、部屋の隅に積み上げられた四つ切箱を見て「料理の器に使えないか」と思い付いたことが始まりです。 湯木が、十字に仕切りがある薄いその器を見て、異なる料理を器ごと入れられる利点に着目し、年月を掛けて創意工夫を重ねた結果、食材同士の味や香りが移らず、舌でも目でも味わえる機能的な美しさをも併せ持つ弁当箱に仕上げました。 湯木貞一が、松花堂昭乗氏への敬意の念を込めて「松花堂弁当」と名付けました。
平成に入り、このご縁がきっかけとなり、京都吉兆 松花堂店は、松花堂庭園・美術館に隣接して誕生しました。
その後、お客様に松花堂弁当の蓋を開けていただいた時に湯気が立ち食べ頃となる “強肴” を入れた 新たな 『松花堂弁当 -雅-』コース や、料理人渾身の季節の甘味を詰めた期間限定の宅配商品『松花堂 甘味弁当』など、新たな「松花堂弁当」も誕生しております。
初めて「松花堂弁当」がお披露目されてから約80年。
“100年フード” に選定された今、これからも「松花堂弁当」を大切に、引き続き時代に即した進化も重ねながら、食文化を継承して参りたいと考えております。
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