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2022.11.02 お知らせ

日本文化創造プロジェクト 嵐山本店 座敷「待幸亭」の改修

このたび、京都兆 嵐山本店では、座敷「待幸亭」の改修を開始いたしました。
部屋そのものが文化財ともいえる“書院造”はそのままに、天井画や設えを新調。2023年春には新しい部屋としてお目見えいたします。
生まれ変わった「待幸亭」では、お披露目茶会や食事会の開催も予定しておりますので、皆さまどうぞお楽しみに。

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座敷「待幸亭」とは

「待幸亭」は元々、松下電器産業の創設者 松下幸之助氏より譲り受けた建物を1962年に移築し、一部を設え直した部屋です。
書院造の特徴である “縁側板” や “化粧軒裏” は移築前の姿を残し、“天井画” や “床の間” “欄間” “釘隠し” “襖” などには、座敷としてのこだわりを随所に施しました。

 京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」

兆 創業者 湯木貞一は、こちらを 遠州流茶道の祖・小堀遠州の色紙を飾るのにふさわしい部屋として、色紙の歌にちなみ「待幸亭」と名付けました。

― 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの 御幸待たなむ ―

天皇がお越しになること=「行幸」を待つ部屋として、最高の方をおもてなしするための、特別な書院造の一室。 床の間の壁面には、遠州流の家紋である七宝柄の “唐紙” が敷き詰められています。


 京都吉兆 嵐山本店所蔵 書:小堀遠州『小倉山色紙』
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」

また部屋の見どころである天井画は、扇子職人14代 中村清兄による作品。火事除けの意味が込められた『波の絵』です。

その描写は、俵屋宗達が祖である琳派の感性や、川を紅葉が流れる図案「竜田川」にも通じ、‘小倉山の紅葉が川に流れる様子’ をも連想させる風情があります。

さらにその造りは凝ったもので、地板に純金箔、その上から薄い和紙を貼り、膠[にかわ]で波の絵を描きあげ、さらに上から銀箔を押し、色止めに明礬[みょうばん]が塗られています。下地の金箔が薄い和紙を通して上品な風合いを醸しだす、貴重な文化財といえます。


 14代 中村清兄作「待幸亭」の天井画『波の絵』
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」天井画

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「待幸亭」の改修概要

このたび、移築されてから60年が経過し、老朽化が進んだため、各所でメンテナンスが必要となり、大規模な改修を決定いたしました。

前述の天井画『波の絵』は、今年で見納めに。新たな天井画には、日本画家・森田りえ子氏に描画を依頼しております。四季の花々や京の風景を得意とし、日本を代表する日本画家である森田氏が、「待幸亭」に相応しい作品を描き上げてくださることとなっております。

その他、床の間や建具、設えの改修は、天龍寺・妙心寺の改修も手がけた「京都 匠」の伊藤氏に依頼。漆、唐紙、洗い、左官など、京都の熟練の技を集結しております。

 2022年に見納めとなる「待幸亭」の几帳
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」天井画

 2023年の改修後にも残される設え / 襖の引き手(上)は、小督の局にちなんだ「琴柱」をモチーフにしたもの / 釘隠し(下)の下絵は、 14代 中村清兄作
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」の襖
京都吉兆 嵐山本店 座敷「待幸亭」の釘隠し

貴重な日本美術や日本建築を保護・保存するためにも、壮大なプロジェクトとして進行中の「待幸亭」改修について、今後、随時発信も行って参ります。

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本情報に関するお問い合わせは、こちらからご連絡ください

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京都兆 文化広報課

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