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どんな人にも、その人らしい気持ちの伝え方というものがあると思います。それは、その人の暮らす国や文化によって異なりましょうし、個人によっても違ってくるでしょう。
この世界に生きる限り、私たちの存在は他者との関係なくして語ることはできません。他者をどのように認めるか、あるいは他者からどのように認められるかということが、その人にとっての存在意義といっても過言ではないと思います。
そういう視点から流儀や作法というものを捉えれば、それは他者との関係をより深め、広めるための重要なツールとなる。流儀や作法のバリエーションが増えれば増えるだけ、さまざまな環境に生きる他者とのコミュニケーションの可能性にもつながるわけです。
作法や流儀を知っていればそれでいいというわけではありませんが、知らないでいるよりは、知っていたほうが何かと楽しい。私が国内外の文化や伝統に興味を持ったり、学んだりすることが好きな理由は単純明快なのです。


画・山田真規子


仏教の言葉に「身口意(しんくい)」という言葉があります。身体的活動(身)と、言語活動(口)、精神的活動(意)の三業、すなわち、人間一切の活動のことを表しています。
能や歌舞伎、狂言などの伝統芸能では、これら三業が高められた所作のさまざま、型のさまざまを舞台のなかに見出すことができます。
相手のことばを受けている間の足捌き、低頭するときの腰の引き方や手の位置づけ、声の落とし方等々、実に微妙な動きのなかに、日本人固有の敬いの心や礼儀、心遣いを見つけるにつけ、私はこの国の文化の奥深さ、奥ゆかしさ、言外の意を悟ることになります。
これらの所作は、何も古典芸能の世界に限ったものではなく、茶道、華道、香道といった芸道事の作法をはじめ、日常の暮らしのそこかしこに生き続けています。それは知らなくてはならないものではなくて、生活を豊かにするための人の智慧、人間関係の秩序を保つための手段のひとつです。それを普段の生活のなかで自然に活かせることが、もっとも大切で、それが作法の根本です。
どんなに誠意があっても、礼儀が適っていなければその真意が伝わらないことも多いものです。自分の気持ちをいかに相手に伝えるか、もしくは受け取った気持ちをどのように返すべきか。そのためには、どのようにしたらより良く伝えられるのか----といった先人の試行錯誤が、礼儀作法や流儀として今に残っているにすぎません。 礼儀、作法は決して堅苦しいものでも、大儀なものでもありません。身、口、意のいずれもがバランスよく組み込まれてさえいれば、そこに無理が生じるものでもありません。そして、ものごとの本質を知れば、生活はより豊かになるものです。

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