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生夜の帳につつまれると、祇園は昼とは違った表情を見せ始めます。お茶屋の軒先や格子につるされた提灯が灯り、三味線や小太鼓の音、謡、舞妓さんのこっぽりの音がそこかしこから響いてきます。
花街の楽しみ方は人それぞれでしょう。けれども、その魅力をもうひとつ深く知ろうと思うなら、この界隈から聞こえてくる風物の音に耳を傾けてみるのもいいかもしれません。
三味線や囃子の音、謡の声、人の会話、衣擦の音、下駄の音や風に揺れる鈴の音、瓦屋根を打つ雨音といった音の数々には、大人の京都の楽しみ方が隠されているように思います。
私がたびたび「波木井(はぎい)」さんの暖簾をくぐり、日々お世話になっているのも、このお店がそうしたさまざまな音を一時に体験できる稀有なお店だから。
今宵も波木井さんのお座敷は、祇園随一と呼ばれるご主人の三味線と至芸の謡、軽妙 洒脱な小噺を楽しみに訪れた芸妓さんや舞妓さん、馴染みのお客さんで一杯でした。

晴れて雲間に あれ 月の陰
差込む腕に入れぼくろ もやい枕の蚊帳のうち
いつか願いも おやもし 雪さんの引き合わせ

三味線で川面を渡る風の音、舟の軋む音、稲妻の光や音を表し、人の色と機微を唄います。
小唄、長唄、都都逸、さのさ等々、その場の時々のお客さんの層や状況に応じて、臨 機応変、芸や噺の内容が変わっていきます。これは私にしてみれば究極のおもてな し。芸という芸を知り尽くしたご主人は、人という人を知り尽くした人間の達人でも あるわけですね。
「お茶屋で一番肝腎なのは遊び方なんや」
ご主人は口癖のようにそうおっしゃいます。親しき中にも礼儀あり。どんなに気心が知れた相手でも生きていくうえでの大切なルールがあること、遊びは遊びであると同時に大人のコミュニケーションを学ぶ場でもあることを、私は波木井のご主人から学ばせていただいています。
音の遺り取り、会話の遺り取り、心の遺り取りを楽しむこと、それが花街遊びの秘訣です。

三味線一本で次々に小唄、長唄、都都逸、さのさを披露していく波木井のご主人。その色のある芸と軽妙洒脱な噺、人徳にひかれ、舞妓さんや芸妓さん、芸能人や歌舞伎役者がこの店を贔屓にする。

祇園 波木井 
祇園町南側570-182

 

「京都吉兆嵐山本店 特別会食会」

吉兆料理長・徳岡邦夫氏が、今号の連載「にっぽん逍遥」でもご紹介されていた波木井氏を招いての特別会食会を催します。長唄、小唄、地唄といった多彩な至芸と軽妙 洒脱な会話が、吉兆の料理をより一層味わい深いものにしてくれます。

■会場:「京都吉兆嵐山本店」
京都市右京区嵯峨天竜寺芒の馬場町58
■日時:2004年11月5日(金)18:00〜
■定員:30名様 ※最少催行人数5名
■料金:1名様 55,000円(料理・飲物・税金・サービス料込)
※お席は会員の方同士でご相席となります。
※お一人様でもご参加いただけます。
※お問い合わせはダイナースクラブまで

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