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嵐山本店の門構え。
この料亭から今回、「一人用おせち」が直接届く。 |
一人用おせちが1万5750円
今年は数量限定で通販も
ここ数年、30〜40代のシングルが増えている。新年を迎える清々しい正月。贅沢におせち料理を張り込みたいところだが、高級料亭のおせちなどは何段ものお重に詰められ、とても1人で食べきれない。そのうえ、めぼしいおせちは10万円は下らず、手が出ない。
広く知られていないが、こんな悩みを一挙に解決してくれる、シングルにとって掘り出しモノのおせちがある。 京都屈指の高級料亭、京都吉兆嵐山本店の「一人用おせち」。店に出向けば1人4万〜5万円はかかるこの料亭のおせちが、1万5750円。破格値と言っていい。
関西の一部百貨店が店頭販売で扱うだけで、例年、11月1日に配る予約整理券は瞬時にさばけてしまう。これを今年に限り、数量10個限定・先着順で、通販を受け付ける(※)。よくありがちな委託製造などではなく、すべて嵐山本店で作られた料理。カラスミやアワビ柔らか煮、きずしなどが、品良く二段に収まっている。1人前だけに、見た目は少々おとなしめだが、献立や味わいは紛れもない一線級のおせちだ。
「最近、正月の迎え方も随分と変わってきた。3ガ日の間、おせちを食べ続ける家庭はほとんどなく、元旦の朝だけというスタイルが多い。今の時代に沿ったものを作りたかった」と、京都吉兆専務の徳岡邦夫氏。実際、大丸の販売促進部の横井寛次氏も「例年、即日完売の人気商品。ほかのおせちとは動きが全く違う」と話す。
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写真右)雪見障子越しに庭を眺められる座敷。床の花やお軸などのしつらいは季節ごとに変わる。おせちの時期は店総出の作業となり、この部屋も盛り付けの場と化す
写真左)専務で料理長の徳岡邦夫氏。「いい素材を使い、ある意味、採算を度外視して作っているのが、この一人用おせち」と話す |
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※上記の「一人用おせち」は受付終了致しました。ありがとうございました。 |