6月26日、唐突に真夏のような日差しが肌を照りつける週末の京都・長澤農園に食いしん坊たちが集まった。スローフード協会京都支部・レンテッツァが開いたバーベキュー会。協会会員で有機栽培農家の長澤源一さんが育てた野菜を、『京都吉兆』の料理人・徳岡邦夫さん率いる"チーム吉兆"(店の若手スタッフ計5人編成)が炭火で焼いてくれる、贅沢な企画。ちなみに、徳岡さんは協会のアドバイザーだとか。
スローフード協会の催しは、ただ食べるだけにあらず。文化的な活動が持ち味。
この地で農業をやって17代目の長澤さんから、有機栽培とナスのレクチャー。さすが食べ物に関しては特に好奇心旺盛な参加者たち、積極的な質問が飛び交う。やっぱし、机の上ではなくて土の上で聴くと、頭にしっかりインプットされる気がする。
「べっぴんさんのナス」の条件は、スーッと真っすぐなボディラインで、色つやがよいこと。そのためには土が大事なことはもちろん、 こまめにハサミで葉を剪定して風通しを日当たりをよくする作業が欠かせない。
各自の思う、とびきりのべっぴんを選んで収穫したら、あとはチーム吉兆の美しい仕事におまかせ。炭火の上で転がされたべっぴんナス、万願寺唐辛子やカボチャ、玉ネギは、どれも濃い旨味。皮のこんがり焼けた鶏肉には、柚子胡椒をちょこんとつけて。
かしこくなって、胃も脳みそも満足。ちょっとスマートなバーベキュー。次の開催はいつですか?
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@キュウリ、シソなど、長澤さんの野菜とスーパーで売っている一般的な野菜とをテイスティング比較。いずれも味や香りが明らかに違った。
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A参加者の北浦華子さんとお母さん。ソトコト読者さんでした。 |
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B左から嵐山吉兆・徳岡さん、スローフード協会京都支部リーダー・藤本明宏さん、長澤さん。 |
京都ならではの万願寺唐辛子は、水分たっぷりで甘みがある。そのお隣の鶏肉も、ジューシー。長澤さん自慢のナスは「千両2号」という品種。こちらもジューシー。
長澤農園
京都市右京区太秦石垣町19
tel/075-881-0479 fax/075-881-0480 |
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詳しくは、京都スローフード協会レンテッツァの参加レポートをご覧ください!
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