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茶の湯のデザイン

「茶の湯の本質は、センスや美意識にある」。ある茶人は、こう言っていた。そうだ、千利休が時代の寵児だった頃から、茶の湯はずっと、男たちが美意識を発露して、客をもてなすクリエイティブな遊びだったのだ。茶室という空間から、茶碗や茶道具、そして美しい菓子にいたるまで、伝統に磨き上げられた「茶の湯のデザイン」を、いまこそ学ぼうではないか。

 
茶の湯のデザイン

1.徳岡さんが見せてくれた、「嵐山」という銘を持つ茶杓。表千家6代覚々斎の作による。姿に表れた野趣溢れる風情はもちろんだが、何よりこの人物の人柄に惚れているという。
2.茶席で使う道具にも和洋の魅力を出会わせる。右:盃を洗うための鉢を建水に見立てて。左:バカラの器に蓋を合わせ、涼しげな茶入にした。
3.15年ほど前、店で使うためにオーダーしたバカラの鉢。相応しい蓋を作って、茶室では水指として愛用する。写真のほかに2種の異なる蓋がある。
4.和洋、旨味の掛け算からうまれた独創的な味。右:ワインソースとの相性が人気の「邦夫たまご」。左:「お肉の昆布締め」。和食の"旨み"の論理を肉で試したところ、これがあっさりとして美味しい。

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