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深夜のバー、数人の大学生が徳岡邦夫(47)=京都吉兆嵐山本店総料理長=を囲む。交わす言葉は、カラオケの大音量に負けじと次第に大きくなる。就職や進学、友人や親との関係、恋愛・・・。懸命に自らの人生と悩みを語る若者の顔は真剣だ。聞き入っていた徳岡がおもむろに問う。「で、君は何がしたいの?」。若者は必死に言葉を選び、答える。徳岡は「じゃあそれやれよ」。「できるでしょうか?」と若者。徳岡の声が大きくなる。「やろうと思えば何だってできる。才能は誰にでもある。君ら、赤ちゃんの時は歩けへんかったやろ。今歩けるんはなんで?何べん転んでも、あきらめずにトライし続けたからやん!あきらめた時点で終りやで!」 「はしゃぐ、語る、問う」。徳岡が若者たちの心をつかむカギを、友人の1人、乾明紀(36)はこう表現する。乾は佛教大学の職員。「大学コンソーシアム京都」に出向中の05年7月、徳岡と出会った。以来、多くの学生を徳岡に引き合わせた。急増した徳岡と学生との接点は、乾が仕掛けたものが少なくない。
「宴席での邦夫さんって楽しそうにはしゃぐでしょ」と乾は言う。「相手が政治家や財界人でも、25歳も年下の学生でも接し方が同じ。最後は大抵テキーラ飲んで、歌って踊って大騒ぎになる」。あまりに楽しそうなはしゃぎっぷりが、緊張している若者たちの肩の力を抜く。そしてひとたび語りに入ると、人生論から1次産業まで話題は次々にあふれてくる。

「食の世界がどれほど重要か、なぜ1次産業活性化が必要か、今、世界の誰とどんな仕事をしてるのか。邦夫さんは自分の『やりたいこと、やっていること』を目いっぱい語る」と乾。そんな時の徳岡は、相手が取引先でもインタビュアーでも初対面の学生でも、語りの“熱さ”に差がない。その真剣さで聞き手を話しに引き込み、そして問いかける。「『君は何がしたいの?』って尋ねられて、それまで邦夫さんの話に圧倒されてた学生は気付く。『自分でも何かしたい』『何もできていない自分が悔しい』って」。仲間と気勢を上げる者もいれば、唇をかんで下を向いたり、涙を流す者も多い。そんな場面を乾は幾度となく見てきた。
乾は「若い時の出会いは、その後の人生を大きく左右する。邦夫さんは学生たちの“成長促進剤”になってもらってる」と言う。「僕自身が邦夫さんと出会い、刺激され成長できた。だからもっと多くの学生に、邦夫さんと出会って欲しい」
昨年12月、徳岡は自身のブログの年末あいさつで「学生君達、ありがとうございました」と書いた。乾はその言葉が嬉しくてたまらない。「僕や学生が、一方的に出会いを喜んでいるんじゃないって分かったから」。徳岡は言う。「互いにギブ・アンド・テークを続ければ、人間関係は維持できる」。ならば学生たちも徳岡と「ギブ・アンド・テーク」の関係を築いたということだろう。徳岡は学生たちから何を得たのか。徳岡本人に改めて聞いてみた。
=敬称略、つづく
 
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