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京丹後市を舞台に、徳岡邦夫(47)=京都吉兆嵐山本店総料理長=が取り組む「活性化」を紹介してきた。視点を変えて、市側の思惑を見てみたい。奇しくも京丹後市長、中山泰(48)は徳岡と同じ1960年生まれ。2人の出会いは、偶然が生んだ愉快なエピソードから始まる。
07年1月1日の朝、中山は自宅でテレビをつけた。目当ては作家、故・開高健が出演した紀行番組。画面では開高にそっくりの男が料理をしていた。中山が「若いころの開高さんかな?」と思った男は、同時刻、別の番組に出ていた徳岡。中山は結局チャンネルを変えず、「こんな人が京都にいるんやな」と感心しながら見続けた。徳岡を紹介したい、という話が飛び込んできたのはその約1週間後だ。「不思議なご縁」と中山は笑う。
最初の対面は同年1月22日。市長室で握手を交わすと早速、中山は語り始めた。「京丹後にはたくさん魅力があるんです。食や健康の分野でも素晴らしいものばかり」。いわく、ミカンの産地の北限で、リンゴ産地の南限。良質のコシヒカリを産する近畿有数のコメどころ。そして市内だけで、漢方の薬草が300種も自生する極めて多様な植生。
「でもその素材をうまく生かすのが苦手。その辺を徳岡さんに学ばせていただきたい」。そう言って頭を下げた。
こうして誕生した市の「魅力創造プロジェクト」。稼動から約10ヵ月後の昨年11月、中山がインタビューに応じた。
「現時点の成果は、徳岡さんと接した多くの人が彼に『感化』されたこと」。中山は意外なことを言い始めた。世界にまたがる徳岡の人脈や、ブランド経営のノウハウではないのか?「もちろん京都吉兆のブランド力は素晴らしい。でも私は徳岡さんの生き方自体が、市の活性化の『教材』だと思ってます」と言う。
どの自治体も「活性化」を唱え、住民の「まちおこし」もあちこちで行われている。でも成功例ばかりではない。成否の分かれ目は「活性化」に取り組む人たちの意識が、地域の隅々まで行き渡るかどうかにある、と中山は見ている。「成功するまであきらめない徳岡さんの熱さに触れると、目が覚める感じがするでしょう。意識が変わる。『あきらめない大切さ』に気づく。その積み重ねが市を根っこから活性化するんじゃないですか」
最初は徳岡と直接語り合った少数の人が感化される。その人達が更に周囲を感化する。「徳岡さんが言うように、まちづくりは借り物のブランドではできません。自分たちが幸せになる方法を、自分たちで考えねば」。市全体の意識を変える。中山は徳岡の中にその“引き金”を見ていた。

=敬称略、つづく
 
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