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京丹後市は18日、市政に提言する市専門委員に、料亭「京都吉兆嵐山本店」(京都市右京区)総料理長の徳岡邦夫さん(48)が就任したことを明らかにした。徳岡さんは中山泰市長と京都市内で記者会見し、「市民がメンタルな面を含めた豊かな生活を送れるように頑張りたい。ひいては日本を活性化できれば」と意欲を語った。
徳岡さんは15歳から京都吉兆で修行し、平成7年から総料理長。日本を代表する料理人の一人で、北海道洞爺湖サミットでは各国首脳らに出す日本料理も担当した。
一方で、食材を扱う立場から、さまざまなメディアで農漁業の重要性を発信。昨年1月に知人を介して中山市長と出会ったのをきっかけに地元食材を生かした特産品の開発や、丹後ちりめんのブランド化についてアドバイスしていた。
今後、市は徳岡さんに「食」を通した地域振興策について助言を求める。徳岡さんは「一次産業の復興以外に根本的な地域活性策はないと思う。現場の人と話し合い、問題点をあぶり出したい」と話した。
中山市長は「京丹後の魅力を活用し切れておらず、徳岡さんの力を借りて具体的な指導を頂きたい」と期待を込めた。
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就任会見で一次産業の重要性を語る徳岡さん(京都市上京区) |
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