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料亭「京都吉兆嵐山本店」(右京区)の総料理長、徳岡邦夫さん(48)が18日、京丹後市の政策企画委員に委嘱された。コシヒカリやカニなどの食材や丹後ちりめんなど同市の基幹産業を生かし、地域活性化のためのアイデアを助言する。任期は09年3月末まで。
徳岡さんは昨年1月以降、計8回にわたって同市入り。農家や漁業関係者との交流のほか、市が昨年度から発足したプロジェクトチームと共同で、水産加工品開発や地域資源の活用策などの議論を重ねてきた。今秋以降、市内の食材や環境をフル活用した日本料理の開発や丹後産コシヒカリのブランド化などの具体策を検討する方針。
府庁内で記者会見した徳岡さんは「一生懸命やっている第1次産業の人々が経済的・精神的に豊かに生活できるよう、人々の意識を変えていきたい。第3次産業までの人々がかかわり合い、地域が健全に活性化できる具体的な結果を出していきたい」と意欲を見せた。同席した中山泰市長は「市には魅力の原石がさまざまあるが、十分生かし切れていない。市民の手で活性化するためにも徳岡さんの力が必要」と期待を寄せていた。
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中山・京丹後市長(左)から政策企画委員の委嘱を受け、意気込みを語る京都吉兆の徳岡・総料理長=府庁で |
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