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京丹後市は十八日、有名料亭「京都吉兆嵐山本店」(京都市右京区)の徳岡邦夫総料理長(48)を、市政に助言する専門委員に委嘱した。徳岡氏は、農林水産物の加工品開発などを指導する予定で、「農家や市役所など、食の現場の意識を変えたい」と話している。
徳岡氏は、1995年に京都吉兆嵐山本店の料理長となり、2003年から総料理長。今月の北海道洞爺湖サミットでは各国の首脳をもてなす日本料理を担当した。
専門委員の委嘱は、徳岡氏が昨年一月から知人の紹介で同市の水産物加工などを指導していることから決まった。報酬は年間十万円。
今後は▽漁獲高が多いサワラの加工商品づくり▽駆除したイノシシ、シカの肉料理開発▽丹後産コメのブランド力強化-などに取り組む。
同日、京都市上京区の京都府庁で中山泰市長と記者会見した徳岡氏は「農家をはじめ一生懸命に働く生産者が報われていない。付加価値の生み方や加工、流通の工夫など自分のノウハウを伝え、結果を出したい」と抱負を語った。
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京丹後市の専門委員の委嘱を受け抱負を語る徳岡総料理長(右)=京都市上京区・京都府庁 |
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