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西行法師が植えたと伝えられる桜をはじめ、
春には境内の約100本が咲き誇る「花の寺」として名高い勝持寺の桜
勝持寺/花の寺
住所●京都市西京区大原野南春日町1194
電話●075-331-0601
拝観時間●9:00〜17:00(受付〜16:30)/無休

はんなりと匂いたつ京の春。うららかな日ざしにけむる花霞、雅やかに咲き誇る桜花が、人々を京の旅へと誘います。『源氏物語』にも描かれた京都御所の桜に、幻想的な美しさで知られる祇園・円山公園のしだれ桜、『細雪』で賞賛された平安神宮の紅しだれ、能の『嵐山』に由来が語られる嵐山の桜、桜の花のトンネルができる哲学の道、桜並木が続く鴨川河畔など、桜詣での名所には事欠きません。1000年の歴史に培われた古都ならではの情趣も、もちろん度の醍醐味。そこで春爛漫の都の魅力をより深く味わうため、京を知り尽くした「若旦那」の方々に、とっておきの楽しみ方と、散策のかたわらにぜひ立ち寄りたいスポットを紹介していただきました。華やぎに包まれた春の京都を堪能しに、あなたもお出かけになりませんか。


雑踏を避けてのんびりと過ごす

京都の魅力は歴史の魅力。寺社や町並みなどの風情にしろ、文化、食べ物にしろ、いにしえの頃から今日まで、時代を積み重ね、続いてきたものに、人が惹かれるのだと徳岡さんは語ります。

「人は感動の極みに涙を流すでしょう。つまり感動とは泣きたいような気持ちになること。そして人が泣くのは過去のことを思い出したときで、未来を思って泣いたりはしません。ふだんの生活ではどうしても未来を向きがちですが、古いものが残る京都にくると過去を思いたくなる。京都に人が集まるのは、そんな気持ちを求めているからだと思うんです」

過去を振り返る京都の旅なら、人出が落ち着いた晩春がよく、あまり人のいない場所でのんびりと過ごすのがおすすめとのこと。

「だいたい春の盛りは見せが忙しく、僕はほとんど厨房から離れられません。だから自然と春の終わりの散歩が好きになるわけですが」

桜は、散るのを見るのもいいそうで、

「私自身、いつも心が安定しているわけはなく、考えが煮詰まったり、あせりを感じます。そんなとき新芽と舞い散る桜を見ると、その美しさの中どうしようもない輪廻を感じ静かに考えることができるんです」

学びの場として古都を楽しむ

徳岡さんはまた、単なる物見遊山ではなく「生涯学習的な旅」をされてみてはとおっしゃいます。京都には華道や茶道の家元が集まっているほか、造園や日本建築、能、聞香などと、さまざまな学びの場があるのが特徴。食事にしてもただ美味を楽しむだけでなく、北大路魯山人などの名陶が数多く伝えられているこの地では、本物の器のよさにふれることができます。

「人間も自分一人がポッと生まれてきたわけではない。父親や母親、祖父、祖母と、多くの人のつながり、祖先からの積み重ねで生まれてきたわけです。料理を食べるときも、料理をつくった人のことはもちろん、器をつくった人や食材をつくった人の気持ちまで考えることで、世界が広がります」

そのためにも料理屋で食事するときには、料理法や器のこと、素材のことについて、どんどん質問してほしいと徳岡さん。

「そのほかにも『聞香』などがとくにおもしろいと思いますね。簡単にいうと匂いあてゲームですが、誰がいちばん鼻が利くかを競うものではなく、その場にいる人がみんな仲良しになれるゲームなんです。だから勝ち負けは遠回しな、わからないような言い方をされます」

お茶の作法も、知らないから恥ずかしいとか、知っているから偉いとかではなく、その場の人が和やかに時間を過ごせるよう、何百年かけて編み出された知恵なのだと徳岡さんはおっしゃいます。

「テロが相次ぐ渾沌とした今の時代、こういう文化がもっと世界に広まればいいなと思っています」

古都独自の伝統には、先人の知恵や人が生きるさまざまな糧が潜んでいるようです。

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