「おいしさの中に工夫があって、
情熱的な愛を感じます」
牛肉の炭火焼きが基本のお店ですが、世界各国の食文化に着想を得た創作メニューがずらりと並びます。席に座ると、最初に出てくるのが野菜と味噌。この野菜がとにかく美味。「無農薬の野菜は、新鮮なうちは甘い。古くなってしまうと苦くなります。もちろん肉も野菜も同じように鮮度のいいものを仕入れています」と胸を張るご主人。素材の質の高さ同様、その手間のかけ方も尋常ではありません。センマイの灰色の表皮を丁寧に手作業で剥ぎ、真っ白になったものを刺身で食すなどはこちらではあたりまえ。「ホルモンは解体したばかりで、体温が残っているような新鮮なものを仕入れてきています」というご主人の言葉を聞きながら、料理に向かう真摯な姿勢を感じたのでした。