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イタリアが知った京懐石の世界
18日の会場入り以来、異国の地で如何に吉兆の味を再現するか、この難題に徳岡は孤軍奮闘。到着2日目、日の出と共に食材探しに出かけ、見つけた素材で試作。試食したイタリア人シェフが驚いた。徳岡ディナーの中で絶賛だった茶碗蒸しである。恐る恐る味見した料理を前に口々に何やら言っている。初めての味、温かい状態で固まっている卵……ショックを受けたらしい。茶碗蒸しの衝撃が、言葉を越えてイタリア人シェフたちとの交流の架け橋となった。シエフの驚きと賞賛、徳岡が見せた会心の笑み。以来、料理を作る徳岡に対するシェフの態度が物珍しさから、畏敬の念へと変わった。そして、それ以上に徳岡の人柄を絶賛した関係者。
徳岡は常に、広く多くの人の意見に耳を傾ける。ディナーで使うイタリアの素材も、市場で若手スタッフと相談して決めた。何気ない一言が受け入れられることもある。それは、大きな自信につながり、吉兆という看板を守ることに加担していると思える瞬間であろう。そして何より、お互いに意見を言い合える関係は、行き詰ったときにこそ力を発揮する。その関係を、徳岡はイタリアにいる数日で作り上げてしまった。料理方法や素材に類似点がなく、手伝おうにも手出しがならぬイタリア人シェフたちも、何とか力になろうと、色々と意見や知恵を出してくれる。人の力を引き出すことは簡単そうで難しい。しかし、徳岡の場合は、周りが勝手にアイデアを持ってきてくれる。人をその気にさせてしまうのである。これは、回りまわって、自分の為になる。有名になるほど頭でっかちになる料理人が多い中で、この自然体を持つ徳岡に、スタッフはもとより、イタリア関係者は心底惚れていた。

慣れないホテルのキッチンで奮闘する徳岡邦夫氏。今回のディナーのため、イタリアのスローフード協会は、トリノにある水研究所に依頼し、特別製の水まで用意した。

薄茶と水羊羹を以って、徳岡ディナーの幕が下りた。舌先に残る料理の余韻、至福の時。興奮冷めやらぬ面持ちで、スローフード協会のジャコモ・モヨーリ氏が挨拶。大役を果たし安堵の表情を浮かべた徳岡に続いてホテルのシェフ、関係者が登場。沸き起こる拍手と歓声。10月23日、サローネ・デル・グストで の徳岡ディナーは、文化の全く異なる西欧で徳岡が初めて腕をふるった懐石料理。日本の伝統料理が参加者に深い感動を与え興奮が会場に渦巻いた。連日の試行錯誤は報われ、生産者の思いを生かす徳岡の料理が、スローフーダーに受け入れられた瞬間だ。
鳴りやまぬ拍手とスタンディング・オーベーションに笑顔で応える徳岡。最後に「ディナーが成功だとすれば、それは僕に協力してくれた人たちのお陰で、不満な点、至らぬ点があったとしたら、それは全て私の責任です」と挨拶。徳岡の飾らない本心だろう。今一度大きな拍手が沸き起こる。感動を与えたはずの徳岡が、実は一番感動を受けていた。あの時見せた満面の笑みが、雄弁にその感動を物語っている。(敬称略)

テーブルセッティングは和洋折衷。飲物には日本酒とワインの両方が用意された。
京都からはきれいどころも応援に駆けつけた。舞妓さんと芸妓さんがディナーの中ほどで笛と踊りを披露。客席には感嘆のどよめきが。

上記イベント参加レポートはこちら

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