京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」トップページへ
京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」の簡単ご予約 京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」オンラインショップ
懐石料理の料亭「京都吉兆」へのお問い合わせ
京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」トップページ 店舗紹介-嵐山店,花吉兆,京都リ−ガロイヤルホテル店,ホテルグランヴィア京都店,松花堂店- 料亭「京都吉兆」の今月の京料理・懐石料理 懐石料理におけるおもてなしと、茶時,魯山人,楽焼,バカラ等、器の文化 京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」イベント 京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」メディア紹介 京都嵐山の懐石料理の料亭「吉兆」徳岡邦夫のコラム
京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」メディア紹介 新聞・雑誌等
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
京料理・懐石料理・日本料理の料亭「京都吉兆」メディア紹介 TV・ラジオ・他
TV・ラジオ・他
動画をご覧いただくためには
※動画をご覧いただくためには
Microsoft Media Player
が必要になります。
1 | 2 | 3  [ 前のページ | 次のページ ]
シングルモルトで饒舌に。Vol.007 山田啓二さん

東京大学法学部卒業。1977年自治省入省。85年より3年間、国際観光復興協会サンフランシスコ事務所次長を務める。99年京都府総務部長を経て、2001年京都府副知事、02年4月より京都府知事を務める。現在2期目。何事もやる気だと思っている体育会系人間、とくにかく明るく、前向きに、「信頼」と「絆」による新たな京都の「創造」を進めている。。

豊かな心と、伝統、確信の共生こそが、古都・京都の生きる道。

1200年余の歴史を有する古都・京都。戦後61年後、日本が世界の経済をリードする立場になった今も、人々を惹きつけてやまない。これから京都のあるべき姿を府知事・山田啓二氏に語ってもらった。

「東京に行くたびに思うのです。ジャパニーズドリームを体現して華やかな生活を送っている人を見ても、それが本当に望むべき姿なのだろうかと。これからは、東京という一極集中のスタイルではなく、2つの焦点に支えられるオーバルな社会、その中心の1つに京都がなることが、必要なのではないでしょうか。なぜなら、スローライフ、スローフード、スローインダストリーがあり、人間らしく生きる道を内省的に考えさせられる世界が、京都にはあるからです」と説く。

京都には美しい山や、川があり、その豊かな自然がまず魅力の源泉になっているが、それらは、決して手つかずのものではない。長い歴史の中で人間と自然が上手に共生することによって、守られてきたものだ。つまり、人間も自然の一部であるというのが京都流の認識なのだ。それを今後に残していくことが、まず一つの使命だと言う。例えば山は木を間伐することによって初めて、健康に育つ。そうした古来の流れを受けて、京都では昨年からモデルフォレストという、カナダ発の森林保護の運動に府民が参加し、皆で山を守る努力を始めている。

また、祇園祭や五山の送り火など、古くからの文化、伝統を何百年と守り、受け継いでいることも、替えがたい価値を生んでいる。しかし、これらの祭りも、スポンサーがついているわけではなく、昔ながらに地元の人々によって脈々と運営されている。だから京都の行政は、先頭に立って彼らを牽引していくのではなく、あくまで住民の後押しをするというスタンスが相応とは、山田知事の持論だ。

また、スローライフが営まれる一方、常に革新的な技術を生み出してきたことが、さらなる京都の強みとなっている。実は、世界的にも知られる日本有数の企業がいくつも本社を置く、稀有なビジネスエリアでもあるのだ。意外な気もするが、これは決して歴史と矛盾する現象ではない。知事曰く「京セラのセラは、セラミックのセラ。京焼・清水焼など、焼き物の技術を進化させ、成功を得たのです。また、京都は印刷製版機器や電子機器産業も有名ですが、多くは京友禅などの伝統産業関連の技術から進化したもの。さらに、最先端を行くバイオ技術に関しては、伏見など日本酒の蔵元の、微生物の研究から生まれたものです。伝統と革新は常に表裏一体。古い技の中から新しい技術が生まれ、1200年の歴史を支えてきました。伝統を守りながらも、過去に依存するのではなく、絶えず新しい力を生み出していくことが、京都が魅力ある都市として生き続けるためには欠かせないのです」。今も京都に本社を構える会社は、東京ではワンオブゼムになりがちなところを、京都でなら、オンリーワンとして世界を相手にできる視点と心を持つことができるとの思いがある。「今は観光名所になっているが、明治期にあの南禅寺境内に琵琶湖疏水を通し、水力発電を行い、電車を走らせた」という話を例えとして山田知事はよく使う。かように、自然、伝統、そして革新との共生、融合した社会こそが、これからも京都に望まれる姿勢なのだ。

京の地酒、山崎の豊かな味わいの虜に 京の地酒、山崎の豊かな味わいの虜に

実は、シングルモルトを飲む機会はあまり多くないのです。というのも、私にとってシングルモルトは、あくまで静かな雰囲気の中で味わいたい、大切なお酒ですから。この役職についてからは、そうした時間をとることもままならず、さりとて大勢でわいわいと飲む酒ではないので、ついつい、機会を逸してしまい…。家ではなるべく飲まないようにしているのですが、唯一置いているのが山崎18年。仕事での緊張をゆっくりほぐしたいときに、また、妻とじっくり語り合うための、特別の1本です。そしてまた、山崎は私にとって大切な京の地酒でもあります。京都郊外・山崎の蒸留所で、清らかな名水を用いて仕込まれるのですから。昨年、偶然ミズナラの和樽で長期熟成された、貴重なシングルモルトを飲む機会がありました。一口含み、その馥郁たる香りと、複雑で格調高い味わいに、身が震えるような思いをしたのを覚えています。茶室で、背筋をぴんとのばしてじっくりと味わいたい、そんな気にさせられる、山崎モルトの頂点です。

山崎18年

1923年開設の日本ウェイスキー発祥の地としても知られる山 崎蒸留所。以来、厳選された原料と職人のこだわりで上質な シングルモルトをつくり続けている。まろやかで気品に満ち た味わいは世界的に高く評価されている。

1 | 2 | 3  [ 前のページ | 次のページ ]
Copyright © 2006 kyoto kitcho. All Rights Reserved.
京都スローフード協会 食コミュニティー 湯木美術館 コンプライアンス委員会 エチエ農産
個人情報保護 会社概要 リクルート English