創業50年を超える老舗「京都吉兆 嵐山本店」で料理場をあずかる徳岡邦夫さん。「みんなで囲んで、色々なものをバランス良く食べられる鍋は、日本の大切な食文化。体が温まるのはもちろんですが、一緒に食べている人との人間関係も温まる」と語る。
そんな鍋を、おいしく食べるカギを握るのは「何といっても、ベースとなるコンブだし」と徳岡さん。そこで、京都吉兆秘伝、極上コンブだしのとり方を伝授してもらった(左下参照)。コンブを切って水に浸し、冷蔵庫で一晩置くだけ。とても簡単だが、この方法が「コンブのうまみと甘みを引き出すには一番いい」(徳岡さん)という。
徳岡さんお薦めの冷え取り鍋は、ハマグリを使った根菜たっぷりの鍋。「鍋料理というと、肉を使ったレシピを連想しがちだが、魚介類のだしで野菜を食べる鍋は、風味豊かで、すごくヘルシー。ぜひ試してみて」と徳岡さん。この鍋にピッタリの特製タレもご紹介。