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この日午前、新幹線で京都入りしたメルケル首相は、京都迎賓館(上京区)であった府・京都市・京都商工会議所・関西経済連合会主催の歓迎昼食会に出席。貴賓室と昼食会場をつなぐ廊橋を渡る際には、池に泳ぐニシキゴイや浮草などに興味深く見入った。
府によると、ニシキゴイは04年の新潟県中越地震で被災した産地・同県旧山古志村(現長岡市)で育てられた約90匹。大きい中では体長60〜70センチのものも。首相は金色の鮮やかな一匹を見つけて指さし、「すごい。ドイツでは赤色が主流」と驚きの声を上げた。
昼食会の出席者は、ドイツ側がメルケル首相や企業経営者ら約50人、日本側が山田啓二知事ら役30人。山田知事がドイツ語で「ようこそ京都へ」と呼びかけた後、「京都議定書採択に大きな力を発揮されたメルケル首相を迎えるのは大きな光栄。京都で日本の心を感じて」と歓迎のあいさつを述べた。
昼食会場には、四季の花約40種類を大胆にあしらった、色鮮やかな綴れ織(幅約17メートル、高さ約3メートル)も登場。首相は「京都の素晴らしい伝統文化の中での温かい歓迎で、とてもうれしい」と、柔和な笑顔を浮かべた。
講演後の午後4時15分頃には裏千家今日庵(上京区)に到着。千玄室・前家元(84)が「Welcome. I'm waiting for you」と英語で出迎え、首相と握手を交わした。首相は8畳間の茶室咄々斎に通され、前家元の点前を楽しんだ。また、出されたくずの菓子について「この甘みはくずの甘みですね」などと語った。
笠間優大君(前列右)と松井敦子さん(同左)から花束を受け取るメルケル独首相
=左京区の国立京都国際会館で。 |
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