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別の祇園の料理店主人も「世界的不況の中、絶好の機会」と情報発信力に期待する。
賛否にゆれる京の老舗店。第三者の目はどう映るのだろう。
熊倉功夫・国立民族学博物館名誉教授(日本文化史)は「江戸時代、料理や金持ちを相撲番付に見立てた刷り物があった。格付けは勝手にやるもので当事者が断る性格のものではないのでは」とし、むしろ食べ手の意識が大事で、「ガイドに振り回されて判断するのは食べ手の文化が貧弱だから」と指摘する。
高校時代、京の料亭でアルバイトをした経験などを基に「しぶちん」「いけず」といった京都人気質をテーマにした作品で知られる漫画家グレゴリ青山さんは「京都とフランスの強気対決」と見る。「『同じ土俵では闘えない』と否定するのは痛快だし、新しい基準として受け入れる店があるのも京都らしい」が、もともと「全然行かへん高級な店のことで、うちらとは関係ないところの話」。とはいっても、結果は気になる。「本は買わずに立ち読みします」
京都の老舗も格付け対象に選んだ理由として「日本を代表する食の都だから」と説明するミシュランガイド総責任者のジャンリュック・ナレさん(4月6日、大阪市)
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京都新聞:2009年4月23日 (木) |
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