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農家レストランの魅力

四方:どうやって食を地域おこしの武器にするか。まず、自己紹介を兼ねて、食や農とのかかわりを。

下條:都市農業の振興と地域間の交流が義務。グリーンツーリズムの中では食が一番のポイントだと考えている。

本田:昨年優秀賞を頂いた関係で、熊本から来た。「待ってました定年。60歳新入社員。生涯現役」と高齢化を逆手にとり、地域食文化を伝承するための高齢者雇用型農家レストランをオープンさせて9年になる。実践の中で、食を地域を元気にすると体感している、というようなテーマで話したい。

金丸:保育園に入った子供を送迎した時、半分以上の子がアトピーと知った。それを女房に話したら、10代の時、重度のアトピーで車椅子生活だったという。下の子はアレルギーになり、女房はその後、がんになった。食べ物は何だろう、と全国の田んぼ、畑の現場へ行き、大量生産で作られている食べ物を見た。岩手では、農家の人に「消費者がばかだから、こういう物を求めるから農家がひどいこと(農薬をまく)になっている」と言われた。どうしてこんな不幸な関係になっているか、本物の現場を見に行くツアーを始めた。

四方:毎日新聞記者を29年、辞めて欧米に月に1回くらい渡って、日本の製造業の広報活動に携わった。その後、千葉の大学の先生になり、和田町(現・南房総市)へ押しかける形で飛び込んだ。町長と意気投合し、ネイチャースクールという、東京から社会人、学生らが行って農業を手伝うNPO事業をしてきた。今は山や牧場の専門家コースも作った。金丸さん、食による地域おこしはうまくいっているのだろうか。

金丸:農業は生産を拡大したりしているが、そういう所はあまりうまくいっていない。食を見直して、生産、加工して、レストランで出して経済自立を果たした所は非常に活性化している。

四方:本田さん、うまくいったのはどこが良かったのか。

本田:不利とされる中山間地、歳を重ねたお母さんたちの経験、知恵、技を生かした農産加工というか6次産業化、女性や高齢者が主役になれたことで成功した。

四方:家庭料理を出しているのか。

本田:地域の旬の食材を使い、地域の伝統的な祭りを組み合わせる月替わり御膳が人気。30品目のカロリー計算をしてある。安心、安全、健康にいいということが口コミで広まり、客が多くなった。

四方:ヘルシーがキーワードになっているが、どんな工夫を。

本田:ご飯は150グラムか200グラムかを客が選べるとか、緑黄色野菜を1日200グラム以上入れるという表示をすること。

金丸:置いてきぼりされた中山間部は切羽詰まって、あるものを探して元気になっている。いい土地の所は土地を売ってパチンコ屋になったりしている。女性が主役になったのも大きい。旬が喪失して生活習慣病につながる大量生産になっている裏返しで、12ヵ月それぞれの料理を出すのも売りだ。健康にいいというのは女性にうける。

四方:和田町の研修施設でも女性が地元の素材だけで料理を出している。自慢の家庭料理を持ち寄る「提げ重」も。「あそこへ行けばいつもの料理がおいしい」が人を呼ぶ大きな原動力だ。あんまりてらわず、日常食べている地域の料理を出せばいいんだ、と。

下條:農家が農産物を農協に出荷しても、単価が下がっていて収入にならない。それが、自分の所に泊まってもらって食べてもらうと、経済価値が全然違う。

四方:農家レストランは繁盛しているという話をあんまり聞かないがどこに問題が。

下條:農家レストランはまだまだ少ない。農家レストランはカーナビに載ってないとか、情報が無い。発信の仕方を考える必要がある。

金丸:今まで農家は生産しかしていないから、加工が出来ない、もてなしとかサービスのマネージメントも。原価計算、利益率などの基本も習っていない。うまくいっている所は、高いホテルへの泊まりに行ってもてなしを学んだりしている。

本田:農山村のコミュニティービジネスを成長させるためには、もてなし、品質を上げるための訓練を受ける場面をつくらないと。行政の施策で人材育成をしないと持続可能な経営はできない。

金丸:地域を元気にするには、本田さんのような頑張っている人を行政が表へ出して応援すべきだ。

下條:人材育成は行政が一番苦手だった。07年度予算では農家民宿カリスマの選定など民を後押しする施策を始める。地域全体の協力体制づくりや「住民力」向上の仕組みも。

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