明日への活力を育むものが料理であり食卓
京都吉兆嵐山本店総料理長 徳岡邦夫
高級料理の代名詞ともいえる京都吉兆。その三代目である徳岡邦夫総料理長。創業者である祖父からの教えを胸に、必要とされる存在であり続けるための努力とともに、広く食≠ノかかわていく社会的な義務を語る。
とくおか・くにお
1960年生まれ。「吉兆」の創業者・湯木貞一氏の孫にあたる。15歳のときに京都吉兆嵐山本店で修行を始める。1995年から、京都嵐山吉兆の料理長として現場を指揮。2005年1月にスペイン・マドリッドで開催された、世界のトップシェフが集まる「第3回インターナショナル・サミット・オブ・ガストロノミー」に日本料理界から初めて参加。イタリアのスローフード協会にも数回にわたって招かれている。2007年2月に、著書「春の食卓」刊行。今後、「夏の食卓」(5月)、「秋の食卓」(8月)、「冬の食卓」(11月)続刊予定。