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日本、およびアジア初の料理学会となった「世界料理サミット09 東京テイスト』は日本の料理界に「自由と解放」の空気を運んだ。
ステージにたったのは、まだ誰も足を踏み入れたことのない表現に挑む世界のトップシェフたち。当然のことながら、デモンストレーションの内容は、料理の教科書には書かれていない、初めて目にするものが多い。学会は、料理の教科書を復習する場ではなく、むしろ逆で、自らが作った新しい教科書を発表する場と捉えたほうがわかりやすいかもしれない。そのかわり、ただ奇抜で斬新なだけではすまされない。未知の調理技術やそれぞれのオリジナリティには、必ずそこに至った「なぜ」を裏付けする理論が必要となる。これが学会の肝であり、21世紀の料理界が他の時代とは異なるステージへ入ってきたことを決定づける、新しい動きとなっている。そこで今回の学界で特に「自由と解放」を感じさせたデモンストレーションをピックアップしてレポートしていきたい。
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