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参加シェフの21名中、日本からの参加は4名。17名は海外から招聘さえた。フランスがトップで8名(うち2名は学者)、続いてスペイン3名、アメリカ2名(うち1名は「ノブ」の松久信幸)、オーストラリア(和久田哲也)、イタリア、イギリス、中国から各1名。
会は初日から目の離せないラインナップだった。トップバッターはイタリアから唯一の参加となったマッシミリアーノ・アライモ。グルテンを使ったニョッキ、偽ホタテなど斬新な料理からスタートしたのだが、これが後に普通の料理教室に見えてしまうほど、続く「ムガリッツ」のアンドーニ・ルイス・アドゥリス(スペイン)、「龍吟」の山本征治「アリニア」のグラント・アケッツ(アメリカ)の発表は新しい時代の到来を象徴するものだった。いずれも30代半ばと世代も同じ。ここ数年、世界の学会に引っ張りだこという点も共通している。たとえば「アリニア」のグラント・アケッツの発表は、シェフ1人ではなく、器のデザイナーとサービス担当者の三人編成で行われた。「アリニア」は、レストランで使っているすべての器をオリジナルで制作している。というのも、シェフの創作は従来の食器の範疇を超えたところにあるからだ。あらゆるイメージが料理へと落とし込まれ、その例として「ラズベリーを見ていた時に、後ろでグラスの割れる音がした」その瞬間を形にする料理も登場した。既製の皿が、料理の創造性を限定している、と明言しないまでも、アケッツの発表は「創造」のスタート地点が今までとは違う場所にあることを伝えていた。

 
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