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柚子胡椒、ワサビ、だし・・・・そんな聞きなれた言葉が厨房に飛び交っている。パスカル・バルボの料理には国境なんか微塵もない。18歳の時、はじめて訪れたインドネシアで食べた辛子。そのあまりの激辛に思わず卒倒しそうになったが舌が忘れない。それを何とかフランス人に食べられるようにできないか?こうして誕生したのが「ピーマンとシトロネルのシャーベット」。それ以来、彼の創作料理のアイデアは世界中の食材だ。グローバル化で、いつでもどこでも簡単に出かけられるようになった今日、そんなメリットを利用して南米以外の国はほとんど訪ねた。料理人にとっての命は、まず新鮮な食材とそれを引き出してくれる調味料との出会い。毎日届く食材は季節のものばかり。手塩にかけて作った野菜は芯の部分まで、柑橘類は皮まで、そして一本釣りで獲れた魚は骨の髄まで料理に利用する。それが料理人としてできる、作り手に対する唯一の感謝の念だ。

グリーン&ホワイト・アスパラガスに、仏版“ゆず”のセドラとアーモンドを添えて。
Pascal Barbot
パスカル・バルボ(オーナー・シェフ) |
 |
3ツ星シェフのアラン・パッサールの二番手として頭角をあらわす。同じ店でサービスするメートル・ドテルとレストラン事業計画コンクールで見事に優勝し、2000年、28歳の若さでレストランをオープンした。01年には1ツ星、05年に2ツ星、今年3ツ星と異例のスピードで出世。本人はクールに独自の料理哲学でチャレンジしていく。若手ジェネレーションの旗手として世界中が注目する。 |
Astrance
アストランス
住所:4, Rue Beethoven 75016 Paris, France
tel.+33-1-40-50-84-40
営業:ランチ12時15分〜13時15分LO、ディナー20時15分〜21時15分LO
休日:土・日曜
料金:「アスパラガス、セドラとキャラメル状アーモンド」
季節のコースメニュー(170ユーロ)のうちの一皿 |
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