|
 |
|

O・ヘンリーや多くのアーティスト、文豪たちが愛したグリニッジビレッジ。ニューヨークらしい古いビルが残る小さな通りの一角に、地元住民たちがこよなく愛するレストラン『ブルー・ヒル』がある。すべての食材は、その45キロ北部に位置する広大な実験型農場で育まれたものばかり。アメリカで最も純粋な“ファーム・トゥ・テーブル(畑から食卓へ)”の提唱者とされるオーナー・シェフのダン・バーバーさんは毎日、この農場とレストランを忙しく往き来する。「重要なのは、食事という手段によって、大地の恵みの物語、そして生産者たちの声をいかに上手に消費者たちに伝えるか」。あるがままに生育した素材の持ち味を最大限に引き立てる同氏の料理は、思いやりに満ちている。「たとえばサラダ。野菜が持つ繊細な酸味や風味を味わってもらえるように、あえてビネガーは使っていないんだ」。一歩下がって素材を見つめ直し、食と人の本来のあり方をひたすら追求し続ける。

調味料をあえて使わない、野菜本来の風味を最大限に活かす一皿。
Dan Barber
ダン・バーバー(オーナー・シェフ) |
 |
ニューヨーク州出身。マサチューセッツ州にあるブルー・ヒル農場で幼少時の夏を過ごす。2000年、兄弟たちとともに“ファーム・トゥ・テーブル”をテーマに『ブルー・ヒル』をオープン。04年には、ニューヨーク市郊外の体験型農場内に2号店をオープン。環境と生産者、消費者を考慮した食のライフスタイルが全米で話題を呼ぶ。ハーバード大学医学部健康と環境センターにて顧問としても活躍。 |
Blue Hill New York City ブルー・ヒル・ニューヨークシティ
住所:75 Washington Place, New York, NY 10011 U.S.A
tel.+1-212-539-1776
営業:月〜土曜17時30分〜23時、日曜17時30分〜22時、
プライベート・ランチ12時〜15時30分
休日:祝日
料金:「ストーン・バーンズ農場産のフレッシュ・グリーン・サラダ、オリーブ添え」(時価) |
|
|
|
 |