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人間がもっとも恐れるべきことは、食べ物を供給してくれる自然環境がなくなること。人間が生き続けるには、自然環境とバランスよく共存していかなければならない。そのために必要な知識として考え出されたのが、有機農業だ。有機野菜は決して自然のものではない。農薬を使わなければ、放っておいても自然にできるというようなものではない。どのようにすれば自然の力を最大限に生かして美味しい野菜を作ることができるのか、人間が考え抜いて確立したメソッド。それが有機野菜なのである。徳岡さんは、人間の作り出す有機野菜こそが地球を救うと考えている。有機野菜が美味しいのは、よい土ときれいな水で育ったことの証し。その美味しさは、世界中の誰もが同じように感じるはずの「地球の旨味」である。美味しいものを食べたいという人間の飽くなき欲求と、有機野菜を作り続けること。この2つがある限り、地球の自然環境は危機を脱することができるはずだ。
料理の中心にあるのは常に愉しむこころ。魯山人作の桜と紅葉の器は、華やかさを演出する。
Kunio Tokuoka
徳岡邦夫(総料理長) |
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1960年生まれ。『吉兆』創業者、湯木貞一氏の孫。15歳で『京都吉兆嵐山本店』で修行を始め、95年より三代目料理長として現場を指揮するほか、新しい日本料理を積極的に創出し、ワインメーカーとのコラボレーションなども展開。食育にも関心が深い。2005年1月、世界のトップシェフが集まる「インターナショナル・サミット・オブ・ガストロノミー」に日本料理界から初めて参加した。 |
Kyoto Kitcho Arashiyama
京都吉兆嵐山本店
住所:京都市右京区嵯峨天竜寺芒の馬場町58
tel.075-881-1101
http://www.kyoto-kitcho.com/
営業:昼11時30分〜15時(13時LO)夜16時30分〜21時(19時OL)
休日:水曜
料金:「旬の炭火焼き」(コース料理の中の一皿)
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