■イベンツについて

2005年1月18日から20日までの期間、スペイン・マドリッドにて、第3回マドリッド・フュージョン、“International Summit of Gastronomy”が開催され、イタリアに引き続き、このイベントに、日本料理代表として、嵐山吉兆・徳岡 邦夫氏が選ばれ参加する運びとなった。

このイベントの中心は、シェフ単独のデモンストレーションであるが、それ以外にも、各テーマに基づいた複数シェフによるデモンストレーション、幾つかのテーマに関する講義、これまで料理界に貢献したマエストロたちへの授賞式など、様々なプログラムが予定されている。「シェフによるデモンストレーションは、技術を教える場ではなく、あくまでその技術を共有する場」であって欲しいとフェラン・アドリア氏が言うように、各シェフは惜しみなく技術や研究結果を披露することになる。徳岡氏は、このシェフ単独のデモンストレーションに招待されている。
徳岡氏は、これまでスペインで知られていない日本料理を紹介して欲しいという期待を一心に背負っての参加となる。スペイン・バスク地方では、30年前から料理技術の共有化が進み、今ではバスク地方のみならずスペイン国内においてもすっかり定着している。一方、スペインにおける日本料理に目を転じてみると、その状況は大きく異なる。「今尚寿司や刺身しか知られていない。日本料理はそれ以外にもたくさんある。寿司や刺身以外の料理や技術を是非紹介して欲しい」とは、マドリッド・フュージョンの責任者ローデス・プラーナ氏。昨年、フェラン・アドリア氏と共に嵐山吉兆で食事をし、その料理に感動したことから、今回のイベントに何としても徳岡氏を招待したかったという経緯があり、今回の参加が実現した。
前回開催時には、「NOBU」の松久 信幸氏が寿司について、すし飯の握り方から魚の卸し方などを披露した。「日本料理といえば寿司、刺身」という状況を改善したいという依頼に対して、何を日本料理として紹介するか。また、世界的に名を馳せるシェフが、どういう料理や技術を披露してくれるか。いやがうえにも期待は高まる。

会場は、円形劇場を思わせる構造になっており、一つの大きな調理台と巨大スクリーンが設置され、テレビカメラが撮影する映像をリアルタイムで映写する仕組みになっている。シェフ独自の技術やレシピの秘訣を説明しながら大衆の前で実演するシェフの手の動きや仕草など、一挙手一投足がスクリーンに映し出される。
マドリッド・フュージョンの凄いところは、これが一般人に向けたものではなく、既に料理界で活躍しているシェフや、彼らの一言で、シェフ、レストラン、ホテル関係者、食やワインのジャーナリストに影響を与えるようなトップジャーナリストらが世界から集結することにもある。その内訳は、国内外のシェフ約500人、食に関わるジャーナリスト約200人。毎回来場希望者は増加の一途を辿り、入場料が580ユーロ(約8万円)という値段にも関わらず、チケットの取れない人も大勢出ている。


【徳岡 邦夫 デモンストレーション】
2005年1月20日(木) 13:15〜14:15
Masterly demonstration performed by chef Kunio Tokuoka

【関連サイト】
Madrid Fusion ‘05(マドリッド・フュージョン ’05)